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厳島 |
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僕らは少しばかりついていなかっただけ あの島へ渡ったのがちょうど引き潮のとき 確かに鳥居はとても綺麗さ けれど波の下ではもう朽ち果てていた 紅い袴と白い羽織に魅せられて 君は突然「巫女になる」といった 僕にはひきとめるすべもなかった 引き潮の後では全て遅すぎた 厳島へは 満ち潮のときに来るものだね 美しさの影に潜む 醜さを見てしまわないように 季節はめぐりまた春が来て そろそろ君の舞姿見られるころ 引き潮の浜辺にたたずむ僕を見て 君は何を想い何と言うだろう 君が黒髪に桃の枝をかざして 精一杯の笑顔をとりつくろったとしても いまさら戻るわけでもない 引き潮の後では全て遅すぎた 厳島へは 満ち潮のときに来るものだね 美しさの影に潜む 醜さを見てしまわないように |
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