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斑鳩雨に濡れて

斑鳩の道に立ちつくし
たったひとり雨に打たれて
霧にかすんだ山を見上げて
声もたてず泣いている

あの人が通った道も
あの人が建てた寺もそのまま
けれど歴史の中に埋もれた
あの人はもういない

そびえたつ塔にたずねてみても
千代松の木に問い掛けても
あの人が今どこにいるのか
答えてはくれない


流れ落ちる涙のしずくと
雨のしずくがひとつになる
透き通った水の中に
あわい面影が浮かぶ

誰もいない道の向こうにむかい
あの人の名を呼び続ける
時の流れに溺れた人は
二度と帰らない



はっきり覚えているわけではありませんが、この曲は、山背大兄皇子(やましろおおえのおう:?−648、聖徳太子の息子。蘇我氏との権力闘争に破れ、斑鳩で自殺したと伝えられる)のエピソードにヒントを得て書いた曲と思います。
この詞を読んだ奈良出身の友人が「亡くなった母のことを想った」という感想を寄せてくれたことがあります。同じ言葉でも、読むひとによって、さまざまな想いを呼び覚ます、言葉とは不思議なものだなあと、あらためて感じたのでした。


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